社内で開いた回数も、同じ1に数えられている
自社サイトを見るのは、見込み客だけではありません。制作会社に直してもらった箇所の確認、 問い合わせフォームの動作テスト、会社案内の代わりに商談前に開く。 解析の道具は、そのどれも訪問1回として同じように数えます。
訪問が月に何千とある会社なら、この混ざりは誤差のうちです。 ところが、まだ人が来ていないサイトでは話が変わります。 数字が小さいほど、自分たちの数回が全体の形を決めてしまう。 増減を読んでいるつもりで、自分たちの作業の量を読んでいることが起きます。
いま
先月の閲覧
「問い合わせページがよく見られている」
↓ 内訳が分かれていない
- 見込み客の閲覧
- フォームの動作テスト
- 直したところの確認
全部が同じ1として並ぶ=
「迷って戻ってきている」と読める
→ 読み違えた前提で文章を直す
印を付けたあと
先月の閲覧
「外からの閲覧は、このうち何件」
↓ 社内ぶんに印が付いている
- 外からの閲覧
- 社内の閲覧(印あり)
- 機械(クローラ)の巡回
少ないなら少ないと分かる=
小さい数字でも判断に使える
図:増やしたいのは数字ではなく、判断に使える数字です。
「除外する」より「印を付ける」ほうが続く
よく勧められるのは、会社の回線を解析から除外する設定です。考え方は正しいのですが、 実際には外れます。在宅から見れば別の回線ですし、スマートフォンの通信、出先のWi-Fi、 制作会社の回線。除外の網は、働き方が変わるたびに穴が開きます。
もう一つは、見た日を台帳に書いておく方法です。これも止まります。 当社でも先月から始めましたが、書き忘れた日がすぐに出ました。 作業をした本人にとって、見た記録を残す仕事はいちばん後回しになります。
残るのは、開くときのURLに印を付けておく方法です。社内で開くときだけ、 アドレスの末尾に決めた文字を足す。それだけで、あとから社内ぶんを分けて数えられます。 忘れても被害は小さく、やった回だけ確実に効くのが利点です。 このサイトでも、今週からその形にしました。
混ざったままだと、何を間違えるか
社内の人の動きは、訪問者の動きと形が違います。トップを通らずに目的のページを直接開く。 フォームを開いて、送らずに戻る。同じページを何度も開き直す。 これらは解析の上では「関心の高い動き」に見えます。
その結果、いちばん濃い見込み客がいるように見える場所へ、手を入れてしまう。 直す場所を1つ選ぶための数字なのに、選び先が自分たちの作業だった、ということが起こります。 数字を増やす前に、まず読める状態にしておく。順番はこちらが先です。
今週できる3つ
ここだけ持ち帰っても回ります。1つ目は5分で終わります。
1
社内で開くときのURLを1本決める
自社サイトのアドレスの末尾に、社内用の印を足したものを1本作ります。ブックマークに入れて、確認のときはそこから開く。解析の道具に合わせた書き方は、制作会社に1問聞けば済みます。
目安5分/材料=自社サイトのURL1本
2
先月の数字を、思い当たるぶんを引いて読み直す
印を付ける前の月は分けられません。サイトを直した週・テスト送信をした日を思い出し、その日の閲覧を外して見ます。印象がどれだけ変わるかが分かれば十分です。
目安30分/材料=先月の解析画面と、作業した日の記憶
3
毎月見る数字を1つに絞る
閲覧数・滞在時間・流入元と並べるほど読めなくなります。「外からの閲覧が何件あって、そのうち何件が問い合わせまで進んだか」。この1本だけを、同じ数え方で並べます。
目安30分/材料=解析画面と、問い合わせの受信箱
道具を増やしても、読み方は増えません。混ざりを1つ取り除いて、同じ物差しで毎月並べる。 それだけで、先月と比べて何が変わったのかを、推測でなく言えるようになります。